
近代医療の中で、臨床検査は医療補助業務として大変重要な役割を担っています。それが故に、検査データの正確性、信頼性はもとより、全ての検査についてオールマイティーであり、専門的にもより深いところまでの知識を要求されています。また、チーム医療でお協調性も大変重要となっています。将来的に厳しい医療環境ではありますが、大変やり甲斐のある仕事なのでこれからの学生生活は、常に目的意識を持って一日一日を過ごして下さい。そして、新しい臨床検査界を担っていく検査技師になって下さい。

私は、北海道医学技術専門学校を卒業して早くも19年になろうとしています。検査技師に成り立ての頃は、毎日仕事をこなすのが精一杯でしたが、19年経った現在でも、様々な仕事をこなす上で、自分が本当に臨床検査技師に適しているかを考えさせられます。臨床検査技師にとって必要なことは、常に社会や日常生活において「なぜ」という自問をくり返し、自ら出した検査データを通して患者の背景を考える能力を養うことだと思います。これから臨床検査技師になろうと考えている皆さんは、常日常から何事にも「なぜ」を自問するように訓練して下さい。

北医専で学んだことは内容が深く、科目数も多く大変でした。迅速に正確なデータを出すためには豊富な知識と技術が必要とされ、日々の勉強がとても大切です。医師、看護師より直接患者さんと接する機会は少ないですが、自分の出した検査データが患者さんの治療に役立っていると考えると、責任のある仕事であり、やりがいもあります。

保険所での検査は、病院などのように人の検体を扱うのとは違い、主に食品や環境由来の検体を扱います。検査は生物検査と理化学検査に分かれています。生物検査は、食品の微生物検査や浴槽水のレジオネラ検査、そして食中毒や感染症が発生したときの、検食・検便を行っています。理化学検査は水質検査、シックハウス、食品の添加物や残留農薬の検査を行っています。

私は理科の実験が好きだったことと、医療関係の職業に就きたかったことから、臨床検査技師になろうと思い、北医専に入学しました。北医専では初めて聞く専門用語ばかりで、3年間という短い期間に多くの科目を学ぶことはとても大変でした。しかし、講師の先生方がわかりやすく丁寧に教えてくださり、また同じ目標を持った仲間と共に勉強し、無事に国家試験を乗り越える事ができました。私の職場は病院とは異なり検診機関で、業務内容はがん検診が主体です。知識と技術は専門的になり、勉強の毎日ですがやりがいもあり充実しています。現在は細胞検査士取得を目標に頑張っています。

今、「北医専での3年間の感想は?」と聞かれたら、「講義・実習・レポート・・・大変だったけど、楽しかった。」と答えると思います。3年間で学ぶ事は、たくさんの知識はもちろんですが、医療人として「常に学ぶ」ということを教えてもらいました。卒業して就いてみると、知らなかった事、わからない事がたくさん出てきます。それらの疑問を「常に学ぶ」という気持ちでいると、新しい事を知る面白さにきっと気付くはずです。皆さんも、「検査技師の仕事ってどう?」と聞かれたら、「大変だけど、面白いよ。」と答えられる臨床検査技師を目指して、頑張って下さい。